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3/19 感動の卒業式 1
校長式辞
春、ふと目をやれば、木々や草花は、たくましく芽吹き始め、新たな別れと出会いの季節が訪れたことを告げています。
本日、ご来賓ならびに保護者の皆様の、ご臨席を賜り、「亀戸中学校 第七九回卒業式」を挙行できますことに、心から感謝申し上げます。
ただいま卒業証書を授与した一六九名の皆さん、卒業おめでとうございます。証書を受け取る凛とした表情、真っ直ぐな眼差しからは、三年間で培った自信と未来への決意が伝わり、その堂々とした姿を私たちは誇らしく思います。
皆さんの三年間には、常に「自ら考え、行動する姿」がありました。
特に最高学年として臨んだ運動会は、今も鮮明に記憶に残っています。勝敗を超え、全員で楽しむ方法やクラスの絆を真剣に議論し、練習に励む姿勢は一・二年生の模範でした。競技中、仲間に駆け寄り、声を掛け合う姿には、勝負の熱さ以上に、人としての温かい「思いやり」が溢れていました。
また、合唱コンクールでの歌声も忘れられません。対話を重ねるごとに一人一人の歌声が重なり合い一つの大きな響きへと変わっていきました。
互いの良さを認め、創り上げたハーモニーは、聴く者の心を揺さぶるものでした。
活躍は校内だけに、留まりません。地域ボランティアで、積極的に汗を流し、行事の手伝い等で、進んで挨拶をする本校生徒は、地域の方々から、多大な信頼をいただきました。「中学生が来てくれて、明るくなった」という言葉に、皆さんが近い将来、この地域を支える姿が、重なりました。
さらに生徒会や委員会・係活動を通じ、「より良い学校づくり」に尽力した姿勢は、本校の新しい伝統として後輩に受け継がれることでしょう。
今日を迎えられたのは、皆さん自身の努力と共に、支えてくださった方々の存在があったからです。
地域の皆様。多感な生徒たちを、時に優しく、時に厳しく、見守り、支えてくださりありがとうございました。皆様の温かい眼差しがあったからこそ、生徒たちは安心して成長できました。
そして、保護者の皆様。
お子様のご卒業、誠におめでとうございます。
今日まで深い愛情をもって育ててこられた、これまでの歩みは、大変な、ご苦労の連続だったこと、と存じます。それだけに、本日を迎えられたお喜びは、言葉では言い尽くせないほど、大きいものとお察し申し上げます。
友人関係で悩み、進路に葛藤する姿を誰よりも近くで、支えてこられたのは保護者の皆様です。
「卒業生の皆さん。今日、家に帰ったら、あるいはこのあと式場を出たら、保護者の皆様の目を見て伝えてほしい言葉があります。
皆さんが初めてランドセルを背負ったあの日から今日まで、雨の日も風の日も、あなたの健康を願い、時にはお弁当を作り、背中を押し続けてくれた人がいます。当たり前すぎて気づかなかったその日常こそが、最大の、愛情でした。
ぜひ、今日という人生の節目に、一言。『ここまで育ててくれて、ありがとう』と伝えてください。
卒業生の皆さん、
本日、九年間の義務教育を修了し、明日からは自ら選んだ道を歩みます。
これから進む進路先は変化が激しく、時には、壁にぶつかることもあるでしょう。しかし、忘れないでください。皆さんにはこの三年間で磨いた「自分だけの、良さ」があります。
誰かに決められた道ではなく、自らの「良さ」を磨き、未来を切り拓いてください。自らの決断に、責任を持ち、歩み続ける先にこそ、本当の喜びがあります。
「主体性」と「思いやり」を心の羅針盤とし、それぞれの場所で大輪の花を、咲かせることを信じています。
結びに、卒業生の皆さんの前途に幸多からんことを、そして、ご列席の皆様の、ご健勝とご多幸を、心よりお祈り申し上げ、式辞といたします。
令和八年三月十九日
江東区立亀戸中学校 校長 三浦 秀樹
公開日:2026年03月19日 12:00:00
更新日:2026年03月19日 13:13:21