後期に向けて

 前期と後期の節目を迎えました。ご存じの通り「節目」は「区切りとなる大切なところ」です。「材木の節があるところ」から転じて使われるようになったと言われています。特に、竹の「節目」が例えとして挙げられます。竹は長いものになると20メートルを超えるほど伸びます。竹は円筒形をしていて中は空洞ですが、これを支えているのが一つ一つの節です。竹にはタケノコの頃から60個ほどの節があり、そこに成長点があるので、これがないと伸びることができない性質を持っているそうです。そして、円筒形の空洞の中に「節目」を作ることで、強風などにも負けないしなやかな強さをもち、どんどん成長し伸びていきます。

 人にとっても「節目」は、それがあることで何となくだらだらとしてしまうことなく、気持ちを切り替えるけじめとなったり、次の目標地点となったりするなど、成長する上で大きな意味をもちます。生徒には2つのことを求めました。一つは、前期の振り返りをしっかりと行うことです。前期に自分で立てた目標の進捗状況、行事や委員会活動・部活動などへの取組状況、日常の生活や学習の状況について振り返り、成長した点や課題となる点を明らかにしてほしいと思います。もう一つは、それをもとに改めて目標を設定することです。

「節目」を生かし、成長することを期待しています。

 また、生活指導主任から、話をよくきいて、それを自分なりに理解して行動に移せる人は成長するスピードが速いという話がありました。「きく」にはレベルがあります。

 1.「聞く」・・・流れてくる音や言葉を受け入れるという意味であり、体の姿勢でいうと、相手の目を見ていない場合もある。

 2.「聴く」・・・自分から耳を傾けるという意味。積極的な姿勢がある「聴く」という意味があり、体の姿勢でいうと、相手の目を見て、背筋を正した姿勢。

 3.「訊く」・・・尋ねるという意味がある。自分にとって必要な情報を自分から動いて尋ねる。体の姿勢でいうと、足を運んで、実際に動くということ。

 成長に向けた3つの「きく」を意識して、今自分がどこのレベルにいるのかを考え、今よりもレベルアップを目指してほしいです。

(令和6年10月)

更新日:2024年10月13日 21:22:34